羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

自身が主張するものは正しいのか? 神とさざなみの密室

神とさざなみの密室


政治的な話と密室事件を組み合わせて、主張の強い作品でした。

前半の政治についての両極端な2人を掘り下げて、中盤からその2人が極限状態に追い込まれるまでに振り落とされなかったら最後まで楽しめると思います。

自分は政治の話はへー?と嫌に思わなかったので大丈夫でした。

特殊な状況に置かれて、そこで今まで向き合うことがなかった自分とは違う意見というのと真剣に向き合い、言葉や思考を巡らせるのは凄い魅力的でした。

犯人にとっては予想外でしょうが笑


謎はキチンと考えれば分かることになっていて、最後の答えではスッキリします。


政治、ミステリー、人間ドラマ、うまく噛み合っていて非常に読み応えがある作品になっていました。


やっぱり、この作者の作品は自分に合うなと思いました。