羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

人の欲は無数に マツリカ・マジョルカ 文庫

マツリカ・マジョルカ 「マツリカ」シリーズ (角川文庫)


相沢先生の日常の謎

今作は主人公である柴山が謎に出会い、謎が多いマツリカさんに相談し、結末が見えるという流れ。

どの話も謎の真相は明るくはなく、苦い引きがある。

どの話も高校生や大人の悩みや葛藤、そして欲求が詰められていて、考えてしまうものがあります。

間違いを犯しやすい年頃ですけど、深い考えるとこわい時期でもありますね。

柴山が周りを意識し過ぎで1人になってたので、マツリカさんと出会って、変われて良かったです。


作品全体の雰囲気を柴山とマツリカさんの上下関係が和らげていて良かったです。


結局、マツリカさんの謎は分からなかったので、続きで知れたら良いですね。