シリーズが盛り上がっていきそうなところで挟まれた短編集はヒロイン達の気持ちを乗せた日常で、これを読ませるということは本格的に恋愛モードに突き進んでいくんだなと。
・日南の中学生時代
・菊池さんが友崎と出会うまで
・みみみの自身と向き合う
他にも色々ありますが、こちらの3本が重要かなと。
日南も中学生時代はまだ未熟で、理不尽に屈したりした。しかし、自分を磨く為の糧にしていて流石だなと。日南の心情を考えると、友崎と出会えて良かったと思います。
菊池さんは友人も少なく、物語が好きな1人の少女。自分の殻にこもっていたが、恩師とも言える先生と話しあい、物語の傍観者としてではなく、菊池さん自身の物語を生きるようになるのが心温まります。これ読むと友崎との出会いは必然だったんだと分かります。
みみみはなんといっても、日南や周りへの劣等感、友崎への気持ち、自身の心と悩みに悩む少女でありました。彼女の気持ちを思うと、報われて欲しいとしか。最初からは想像出来ないくらい、印象が変わり、応援したくなる人物になりました。これからどうなる。
軽く読めますが、シリーズを読み進めていくうえで、見逃せないエピソードがありました。是非読んでほしいです。