羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

果たすべき道は遠い 七つの魔剣が支配するⅤ

七つの魔剣が支配するV (電撃文庫)


1巻ぶりにオリバーの復讐がメインの巻で、ワクワクドキドキしながら読めました。

周りの友人の成長や環境の変化も良いが、やっぱりオリバーの悪い面がもっと見たい。そして、苦しみながら前に進む姿を見たい。


今回の復讐大賞はリアリストで魔導を追求する変人・エンリコ。

前巻まではただの嫌なやつで、早くオリバーにやられろと思っていたが、いざオリバーと戦うときに、過去の苦しい出来事を明かしてくるのは卑怯過ぎる。

明らかに敵なのに、情が湧くような魅力を見せてくるのは作者が巧みな手だと思いました。


エンリコが強敵で、ギリギリの戦いを演じていたが、これから先にまだまだ強いやつがいると思うと不安しかない。

エンリコが指摘したオリバーの脆さも簡単に治せることじゃないし…


オリバーが潰れる前に仲間達が強くなり、オリバーと向き合えるようになるのか。

学園長の目的やナナオのこれからも気になります。


これからどうなる。