GAの次は電撃の新人賞受賞とは凄い。
(あらすじ)
千年の時を経て目覚めた最強の聖仙が、残虐な妖魔を殲滅する!
こんな世界はぶっ壊してやる――
妖狐の因子を持つ少女・熾天寺かがりは、村を襲う妖魔や心ない人間たちから迫害され、この世界の全てを忌み嫌っていた。
そんな彼女の願いに応じ、はるか昔に自らを封印した最強の聖仙・神津彩紀が覚醒する。五彩の覇者と呼ばれ、全能の薬神でもある彼の姿は――
全 裸 だ っ た 。
「間一髪だったな」流れるように神州刀を振り回し、敵を殲滅した彩紀は告げる。
「どうやら俺はお前の式神、平たく云えば奴隷になってしまったようだ。お前の願いはなんだ──」
最強の聖仙と灼熱の狐耳少女による、世界変革の物語が始まった。
――人の祈りは、天の法則を書き換える。
第26回電撃小説大賞《銀賞》受賞作!
GA文庫で受賞した、ひきこまり〜が面白かったのでこちらも。
どうしても比べてしまうが、こちらの世界観も独特でした。
あまり自分に理解力がないもんだから、作品に入り込むまでに時間がかかってしまいました。
ただ、細かいことはすっ飛ばしても楽しめるようにはなっていました。
主人公・かがりが不憫な扱いを受けていて、ピンチになった時に救いの神・神津が現れて状況が変わっていく。
テンポの良い会話と神津無双は面白かったです。
しかし、全体的に追い込まれる場面が多く、早くスカッとしてくれ〜と思ってしまいますが、我慢が続いたおかげでクライマックスの盛り上がりがあったのかなと。
ハードな世界で、こんな世界は壊すべきだよ。
いつか、この世界が壊れるのか。
その時を楽しみにしていようかなと。