お姫様だって、幸せになりたい。
(あらすじ)
先月できたばかりの、五十階建てのタワーマンション。
高校生の俺こと荒木陣は、買い物帰りに、妹の舞と一緒にそれを見上げる。
おとぎ話に憧れる舞は、そのマンションを、お城みたいと表現した。
お城ならお姫様がいるはず。お姫様に会いたい……そうつぶやく舞。
でも俺は知っている。
お姫様なんて、俺たちには関係のない存在だ。
そう思っていた俺だが、世の中は俺が願うほど、単純ではなかった。
お城の住人の一人である真堂礼と、俺はふとしたきっかけで出会う。
そして俺は知った。
俺の前にいる礼は、お姫様ではなく、学園のアイドルでもなく。
ただの、可愛い女の子なんだと――。
webで人気の青春ストーリー、書き下ろしエピソードも加えて待望の書籍化!
読んでて、めっちゃほっこりしました。
やはりアットホームな空間で、ドタバタするのは良いもんだ。
主人公の陣と妹の舞がお姫様みたいな美少女の礼が出会うことで、変わっていく日々。
ずっと1人で寂しかった礼のところに陣が現れて救われたみたいになってるので、陣は王子様だったんだな。
両親が家にいられない状況で舞の面倒を1人で見るしかなかった陣と両親に捨てられた礼が出会うことで互いの助けになってるのが良い。
聖人みたいな優しい陣だけど、それは理由があって… 礼が陣が逸らしていた気持ちを受け止めて、支えてくれるのは素晴らしい。
礼も陣と舞と過ごす日々に癒されていくのが伝わってくる幸せな雰囲気が漂っています。
1巻だけでなく、続きが読みたいです。