羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる

中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる 【電子特典付き】 (講談社ラノベ文庫)


恋愛に傷ついた主人公と振り回されたヒロインのラブコメ

(あらすじ)

恋愛なんて非効率だ――そんな恋愛アンチを掲げる十神里久は、ある日の放課後に探し物をする女子生徒を見かけ声をかける……が、 
「もしかして、私とえっちなことしたいの?」 
「え……はい?」 
その水守結衣という少女は、ビッチとして有名な学校一の嫌われ者らしい。 
その後、里久は水守の探し物を手伝ったことをきっかけに仲良くなり、後日告白されることになる。 
恋愛を諦めた里久は水守に対して恋愛感情はないが、とある理由から彼女のために付き合うことになり……!? 
「ねっ、ちゅーしよ?」 
「里久君成分が不足してるから補充しなきゃ」 
「さっきから、ずっとどきどきが止まらなくて」 
中古(?)で一途な女の子との青春ラブコメ、始めました。


過去に恋愛をして傷ついた主人公・里久がビッチという噂の結衣と出会い、彼女が本当に噂通りなのかと疑う。

周囲から聞いた話とは違い、優しい結衣と過ごしていくことで、抑えていた気持ちが溢れていくのは仕方ない。

結衣も今まで出会ってきた、どの男とは違う里久と接していくことで、本気になるのは当然かな。


後輩の涼音、同級生の流花も周りに流されず、里久と結衣の味方になって支えてるのは、心が暖かくなりました。


里久が困ってたら結衣が。

結衣が困ってたら里久が。

互いに周囲から嫌われたとしても相手を助けようとする終盤は熱かった。


読み終わってみたら真っ直ぐな恋愛物語でした。

周りに何言われても、気持ちが変わらないのは清いですね。


単巻でもまとまっているが、結衣と里久の掘り下げや関係の変化が見たいので、是非続いてほしいです。