羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

日和ちゃんのお願いは絶対

日和ちゃんのお願いは絶対 (電撃文庫)


絶対のお願いが織りなす世界。
(あらすじ)

まるで、世界が終わりたがっているみたい――それは。最後の恋物語。 
「――わたしのお願いは、絶対なの」 
どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋は、俺の人生を、世界すべてを、決定的に変えていく――。 
ほんわかしていて、かわいくて、どこかちょっと流されがちで。 
それなのに、聞いてしまえば誰も逆らう気になどなれない「お願い」の力を持つ日和と、ただの一般人なのにその運命に付き添うことになってしまった俺。 
「――でも、もう忘れてください」 
世界なんて案外簡単に壊れてしまうのに、俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれない――。 
これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語

表紙から漂う寂しさ。
お願いをすればその通りになってしまう日和ちゃんの世界に主人公の頃橋が入ることで色が変わっていくかと思ったが、そこまで都合良くなかった。
最初は付き合っていくことで浮かれていたが、次第に日和が背負っていたことが明かされてから、冷水を浴びたような気持ちになる頃橋。

それでも日和の助けになろうとしたり、最後に挽回出来て良かったです。

日和は中々ズルいところがありましたが、嫌いじゃない。

話が二転三転していき、絵も合わせた仕掛けは好きなやつでした。

全体的にはもっと膨らませられると思うので続きが読めれば良いなと思います。

幼馴染の深春の扱いはもうちょっと、どうにかならなかったのかなーと。