羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

暇人同盟 友達いらない同盟2

暇人同盟 友達いらない同盟2 (講談社ラノベ文庫)


友達いないやつらの暇な夏休み。

(あらすじ)

夏休み。友達がいない新藤大輔は、暇をもてあましてしまう。スベテの助言から友達がいらない同士で同盟を組んでいる澄田に連絡をすると、やはりとても暇しているらしい。結果として澄田と城ケ崎が遊ぶらしく大輔も呼ばれる。3人が集まり話題に上がったのは、普通の友達同士はいったいどういうことをするのか、ということ。結果、それぞれが思いついたことをやってみることに。プリを撮り、プールに行ったりと、なんだか普通の友達っぽい3人だが、頻繁に城ケ崎につきまとう男―ショウタが現れる。城ケ崎によると、人の紹介で会ってから、変に気に入られているらしい。その態度が気に入らない大輔は、ショウタに対峙して―!?


続編ということで、ちょっとキャラの変化が見えて嬉しかったです。

新藤や澄田、城ヶ崎の持て余した夏休みの日常的な会話や空間がほんとに良い。読んでいて、楽になる。

ただ、城ヶ崎のストーカー問題や過去の夏休みに出会った少女の真実などもあり、程よく波がありました。

ストーカー問題解決のやり方に新藤の末恐ろしさが感じられました。

新キャラの大木さんも頭のネジが飛んでましたが、新藤も中々飛んでますよね。綱渡りな道を歩きながら、ちょっかり一人勝ちしてるのは凄いなぁ。

不思議な少女の真実は運命的だし、巡り合わせの良さが生んだ再会で素晴らしかったです。


新藤は自身の安寧のためと言うが、澄田、城ヶ崎の為に動いてるんだから、そりゃ惚れるわな。


澄田、城ヶ崎が恋を自覚して、これからってときに終わってしまうのは寂しいですが、これからの彼、彼女らの青春が良いものでありますようにと願うばかりです。


心に残る作品でした。