羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを3

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 3 (富士見ファンタジア文庫)


ユウとリナリアが前に踏み出す。

(あらすじ)

ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校ユウが切り盛りする喫茶店だ。迷宮街に歌姫がやってくる。街は観光客でごった返してお祭り騒ぎ。ユウの店にも新規客が増えてきて、てんてこ舞いしていたところ、リナリアが悩みを抱えて来店してきた。なんでも、学院の寮が立ち入り禁止になり宿を探しているらしい。「うちに泊まったら?部屋、空いてるけど」「なっ、なななっなにを…変なことしないわよね?」住み込みアルバイトのリナリアと、仕事も食事も寝るときもいつも一緒の夏休み。ドキドキの同居生活が始まります。

有名な歌姫が来るということで、ユウの喫茶店に予想外の量のお客様が押し寄せてくる。

忙しさに巻かれて、ユウが大切にしているものを見失ってしまう。あの人やあの人がいない。

観光客からすれば、珍しいお店だから繁盛するのは分かるんですが、それだけが良ければ良いってわけじゃないよと。

お店の静かな雰囲気で飲むコーヒーや常連同士の関係を気に入っている人がいる。

ユウがお客様と積み上げてきた空間は何よりも大切なものだった。

リナリアやコルレオーネさんが気づかせてくれて、進むべき道を選べて良かったです。


リナリアも両親の過去や事情を知り、自分が目指す道を決めることが出来てホッとしました。ユウとのぶつかり方といい、魅力的なキャラクターです。出番が減りそうなのが残念ですが、応援したいですね。


営業方法が変わり、どうなっていくのか楽しみです。