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灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)


ハルヒロがリーダーとしての役割に悩む。

(あらすじ)

…見捨てるなんて、できない。というか、見捨てるべきじゃない、と思う。見知らぬ世界「グリムガル」へと連れて来られたハルヒロたちは経験を積んでようやく半人前から抜けだそうとしていた。ステップアップのために新たなダンジョン「サイリン鉱山」へと挑むのだが、そこはパーティに加わったメリイが過去に仲間を失った場所でもあった。順調にいくかと思われたハルヒロたちの探索だったが、予期せぬ仲間との別行動を強いられ、更にデッドスポットという異名を持つ巨大なコボルドが襲いかかる。新たな試練とともに、灰の中から生まれる冒険譚の第二章が紡がれる!


ゴブリン狩りにもなれてきて次のステップに移ろうとなり、メリィの仲間達を殺した場所に行くことに。

ハルヒロはパーティーで暫定的にリーダーの立ち位置に収まっているのを認識してどう進んでいくのか悩みどころ。メリィが相談に乗ってくれるけど、頼りきりにならないという意地を張れるのは良いところ。


パーティーの問題児であるランタの扱いについて、確かにランタの普段の行いが悪い。

だけど、本当にランタだけか?とハルヒロにぶつけるランタには一理あるかもしれない。

分かりやすい標的を作って、皆をまとめているのか。

いや、ランタが悪過ぎるだろう笑

皆とはぐれてから語られるランタの胸中を読むと一概には断定出来ないか。


そして、メリィの仲間を成仏させることが出来たと思ったら、強敵デッドスポットが。

そこでハルヒロが投げやり気味だけどリーダーとして決断を下せたのは良かったですね。

運が良かったけど、無事に帰れるんならなんでも良いですね。


これから、ハルヒロはどんなリーダーになっていくんだろうか。