ユウの喫茶店暮らしが安定してきて、季節は冬。
最初は暖炉を出してぬくぬくするノルトリに癒されたり。ユウの膝に座ってくつろぐノルトリ。あれ?ノルトリの成長はいつ来るのか。でも簡単に成長して欲しくもない。
複雑。
さて今回はリナリア好きのアイナの生き方について、夢を追うためには覚悟がいる。
婚約者が出来て、貴族としては当然の事だけど気持ちは揺れている。
本当にリナリアの夢を掴みにいく姿勢に感化されていて、アイナも自分のやりたいことを通そうとする意思を見せるが、どこか脆い。
挫けそうになってるアイナの背中を押すユウの姿はかっこよかったです。
また、ユウの住んでいた世界の話が出てきて、ユウはどこを自分の居場所だと思うのか。とても気になる。
そして、リナリアが遂に遠くにいってしまう。少ない出番だけど、かなり印象に残る存在感は流石でした。
だけど、本当にこの別れ方で良いのか。
まだ何かあると信じたい。
最終巻である次巻が非常に楽しみです。
(あらすじ)
ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校生ユウが切り盛りする喫茶店だ。迷宮街にまもなく冬がやってくる。歌姫の公演で沸いていた街も落ち着きを取り戻し、ユウの店も深夜営業から昼間の通常営業に戻ってきた。いつもの日常が帰ってきたのだ。季節のメニューを考えたり、手紙の返事を書くためにアイナに異世界文字を教えてもらったり、お客さんとのチェス勝負に乗ってみたりと、この世界に馴染みはじめたユウ。気がかりなのは、治療魔術師になるための勉強で忙しいリナリアとの距離…そんな中、貴族のお嬢様アイナに結婚話が持ち上がって?