羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

七つの魔剣が支配するⅥ

七つの魔剣が支配するVI (電撃文庫)


前巻でエンリコを倒すためにかなり無茶をして身体と精神のバランスを崩したオリバーの戸惑いにもどかしく思います。

裏で復讐のために自らの命を犠牲にしていながら、表では仲間の暖かさに支えられる。

アンバランスな日常に染まりそうな中、ナナオの純真なフォローに癒されるが、それも苦しく感じる。

オリバーはこれからどう行くのか興味が尽きません。


後輩のテレサの意外な一面にも驚きましたが、ニヤニヤすることも出来ました。

どうかオリバーの影の支えになってほしいです。


孤独な存在に見えていたアシュベリーが念願を果たした最後には様々な感情を揺さぶられるものがありました。


学園長始め、教員が警戒を強めている中、オリバー達の3年生編が始まるので、ハラハラしそうです。


新キャラの転校生が物語にどう影響するのか楽しみです。


(あらすじ)

エンリコの失踪はキンバリーに衝撃をもたらした。二年連続の異常事態に教師陣も犯人捜しへと動き始め、ついには学校長自らの尋問が生徒へと及ぶことに。 
不穏な情勢下で近付く統括選挙の時期。後継者を決めあぐねるゴッドフレイ陣営の前に、因縁の対抗勢力が立ち塞がる。 
そんな中、人生を懸けて箒競技のタイム更新に挑むアシュベリーは、大きな壁にぶつかり苦しんでいた。彼女の助けになろうとするナナオだが、ふたりの華々しい活躍は選挙と無縁でいられず──。 
一方でオリバーたちの前には、転校生の少年・ユーリィが現れる。軽いノリとは裏腹に高い戦闘能力を持ち、楽しげに校内を探って回る彼の目的とは──。