羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

魔女に育てられた少年、魔女殺しの英雄となる

魔女に育てられた少年、魔女殺しの英雄となる (角川スニーカー文庫)


ファルまろさんのイラストと魔女の家族モノということで気になって読みました。

出だしは非常にゆったりとしたのんびり過ごす微笑ましい家族の形でした。

主人公であるアルがある程度歳を重ねて、外の世界を見にいってからは様々な新しい知識が身についていく。

だが、アルは育ての親であるメーティーが魔女であり恐れられていることを知ってしまう。そこでアルが"魔女を殺す"と決意するのが優しくて堪らないです。


魔女・メーティー、狼・ヴェルフと過ごすだけでなく、守りたい。だから強くなる。

魅力的な主人公になっていきそうですし、無事に魔女を殺せるのか気になります。


兄貴分のアランやツンデレお嬢様のソフィアも良いキャラしていて、これからもアルといてほしいです。


メーティーがなぜ恐れているのか明かされるのを待ってます。


(あらすじ)

人里離れた森の奥。そこには魔女と狼、そして一人の少年が暮らしていた。両親に捨てられた少年アルを拾った後、不器用ながらも過剰な愛情を注ぎ育て、魔法や知識さらには世界の広さを教える為に旅に連れていってくれた魔女メーティー。二人の暮らしは、刺激的であると同時に幸せに満ち溢れていた。ある日、人々に恐れられる“禍事を歌う魔女”の存在を知ったアルはそれが―居場所のなかった自分に家族の温もりを教えてくれたメーティーであったことを知る。自身の知る彼女と世間の認識の違いに戸惑いつつ、アルはとある覚悟を決め―?数奇な運命の下に出会った二人が紡ぐ、“家族”の絆の物語。第4回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞作。