羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

灰と幻想のグリムガル level.11 あの時それぞれの道で夢を見た

灰と幻想のグリムガル level.11 あの時それぞれの道で夢を見た (オーバーラップ文庫)


メリィがハルヒロをかばって死んだ。

その事実は消えない。

だか、ジェシーが示した一つの方法により、息を吹き返した。

ジェシーの提案を飲むだけでも死んだ人間を蘇らせる禁忌に触れることで葛藤をしましたが、いざ蘇らせて、何が変わっていくのか、今までどおりではないのは確か。

選んだ道だから、覚悟を決めて前に進むしかない。何があっても、受けてめていかないといけない。

ハルヒロの悩みは尽きない。

複雑な気持ちは強いけど、メリィが生きているのは嬉しい。


ランタはタカサギにお世話になったが、自分が自分でいられるために、タカサギ達と別れた。ランタの胸中は知れば知るほど、魅力的だし、我を通す強さは見習いたいと思う。

ランタなりにパーティーについて考えていたが、すれ違ってしまった。また、ハルヒロ達と共にいれるようになれば良いな。

タカサギの最後に見せた情には胸に来るものがありました。


(あらすじ)

―やらなきゃいけないことを、やる。やるんだ。今は。歯を食いしばり、両足を踏ん張り、グォレラたちの襲撃に再び向き合うハルヒロ。彼は、使命で自分を奮い立たせ、“彼女”の死という現実から目を背けようとしていた。そして、抱えきれない後悔と絶望を前にした時、謎の男・ジェシーが囁く。「方法ならある。一つだけ」と。一方、フォルガンを脱退したランタは、世話役であったタカサギの追跡から必死に逃げていた。千の峡谷で、いつ終わるともしれぬ逃避行。体力と精神が限界に達しようとした時、ランタの脳裏に去来したものとは…?新たな運命が廻り始める11巻!