羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。

恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。 (富士見ファンタジア文庫)

 

タイトル通り、主人公・和泉が恋愛する気がないヒロイン・友近と偽の恋人関係を結ぶことになる。

最初は自由な友近に振り回されていたが、和泉が向かう方向を決めてからは一直線に目的に突き進んでいく姿は良かったです。

田舎の孤島でスローライフをしようとしていたが、友近や氷室やありななど個性的なヒロイン達がいて、良いラブコメになっていきそうです。

1巻はようやくスタート地点に立ったという感じで、ここからが始まりという感じになっているので、是非続いていってほしいですね。

恋愛する気がない友近がちょっとずつ変わっていったり、昔の友人だった有希の心境の変化、生意気盛りなありなが島を知ったり、和泉と関わっていくことで変化していくのが読んでいてじんわり来ます。

 

和泉の語りが柔らかくて、砕けていたのでそこも好きでした。

田舎で暮らしていたヒロイン達が都会の知識を持つ和泉と関わっていくことで、自分の殻を破っていくのは良いですね。

視野が広がることで思考も変わっていく。

読んでてそこは印象的でした。

 

次巻が楽しみです!

 

 

(あらすじ)

高校受験失敗を機に、幼い頃少しだけ過ごした田舎に帰ってきた和泉凛太郎(15)。通うことになった高校は恋愛ブーム一色で、辟易していた凛太郎が出会ったのは、同じく恋愛する気のない学校一の美少女・友近姫乃。隣の席で、いつも自然体。やがて友達といえる関係になったとき…「友近たち、付き合ってることにしちゃうのはどうかな?」その一言から二人の秘密の関係は始まった!?―『姫乃、やっと彼氏作ったんだー』「うん」『中学時代からガード堅かったのに、意外ー』「うん」『和泉とどこまでいったの?教えなさいよ』「うーん…、ないしょ」―可愛くて楽しい、偽装恋愛ラブコメ!