羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

戦翼のシグルドリーヴァ Sakura (上)

戦翼のシグルドリーヴァ Sakura(上) (角川スニーカー文庫)

 

前日譚 日本編。

欧州編に比べて、まだ危機が遠くにいるといったところで穏やかな始まり。

沖田桜が枯れない桜という異名通り、意志の強い少女だが、まだ幼い渡来園香や上司である天塚弥生や神宮寺晃という癖者と過ごしていくうちに着実に成長していく、

忙しく厳しい特訓を挟みつつ、ドタバタ騒ぎで賑やかな雰囲気だが、もちろんそう上手くはいかずに、桜にとっては辛いことが沢山ある。

悩み、心揺れながらも決して折れずに戦乙女を目指し、しっかりなってみせて、素晴らしい限り。

桜や園香が戦乙女になるまでの過程は苦しみぬいた末だったから、戦場で輝く姿を期待したいな。

 

ピラー来襲により緊急事態に。

平和だった日本にも危機が訪れて、戦乙女の力が必要になり、桜や園香、弥生や晃達が死地へ向かわなければならなくなるが、彼女達ならきっと大丈夫だと信じたいです。

 

下巻はハードな展開になるだろうが、枯れない桜はどう逆境に立ち向かっていくのか楽しみで仕方ないです。

 

 

(あらすじ)

長月達平が送る空戦ファンタジー。 少女たちの戦いの舞台は、日本の空へ― 

突如、世界中に出現した正体不明の『敵性存在』。 
その敵に対抗できるのは、神に選ばれし存在――『戦乙女』だけだった。 
自衛官の父を持つ沖田・桜は、座して平和を甘受する生活に満足できず、誰かのために戦う力を求めて『第一次戦乙女選抜試験』への参加を決める。 
そこで桜が出会ったのは、弱冠11歳ながら『戦乙女』を志す少女、渡来・園香だった。 
ときに競い、ときに肩を並べ、『戦乙女』を目指して訓練の日々を送る桜たち。 
しかし、運命の時は刻一刻と近付いて――。 
「かかってきなさい、侵略者。あなたたちの蛮行を、日ノ本の桜は許しはしない」