遂に公開。
相沢沙呼先生の原作を読んで心揺さぶられて、何度か読み返している好きな作品なので、絶対観に行こうと思ってました。
感想としては優しい小説の神様って感じでした。重要な一也や詩凪の壁にぶち当たり、苦しむことはそうなんだが、秋乃の友人達、小説を読まない人の意見や売れっ子作家が話すコツなど、読んでて心削られるところは全カットでした。まぁ、話が重すぎて収集がつかなくなるから仕方ないかな。
その代わりに文芸部員全体の掘り下げをしていたので、柔らかい雰囲気で、多くの人に届けようとしているんだと思いました。
また、映画全体で映像ならではのシロクロや表現があり、最後の壁が破れるのは爽快で見応えがありました。
詩凪役が橋本環奈さんでイメージピッタリでした。
ただ、九ノ里はキャラクター像が変わっていて違和感がありました。そこは飲み込むのに時間がかかったなと。
青春要素がありつつ、小説を書くことの苦しみや喜びを表現していて心に響く映画になっていたんじゃないか。
一也の父の台詞は読書家に届いてほしいなと思いました。
読書は人の心を豊かにするし、小説を生み出すのは並大抵な努力ではいかない。
作家のみなさんを応援したくなります。