羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

灰と幻想のグリムガル level.14 パラノマニア

灰と幻想のグリムガル level.14 パラノマニア [parano_mania] (オーバーラップ文庫)

 

前巻から入ったパラノの世界は実に厄介なところで、心の奥に閉まっている弱さを無理矢理引き出されてしまい、それが外側に出てきてしまうので、たまったものじゃない。

だが、パーティーがぐらついている今、各々が抱えている弱味を吐き出されて向き合ったことで、前に進めるようになるんじゃないか。

クザクはよくわからないが、ハルヒロは根っから執着心というか熱がないから、心配になります。

1番やばいのはシホルかな。

1番おとなしい彼女が小さい頃から秘めていた気持ちには心が痛くなりますし、どうにか乗り越えてほしいです。

メリィの復活の代償はたしかにあって、それがハルヒロに知られるのかハラハラします。

セトラは随分成長して、ハルヒロを思い合ったり、仲間の存在を大切にし始めてきていて、好きなキャラクターになってきました。

 

なんとかハルヒロ達は全員集まって、さぁ次へと思ったら、まさかの記憶◯◯

いったいどうなるのだ。

そろそろランタの煩さが恋しくなってきました。

 

(あらすじ)

―ここはグリムガルじゃない。ここから出ないと。夢魔と呼ばれる怪物と魔法使いたちが闊歩する他界パラノで散り散りになったハルヒロたち。頼れる仲間はおらず、信じられるのは自分自身だけ。―でも、おれはどこまでおれを信じられるんだ?目指すは仲間たちとの再会と脱出。鍵を握るは王。アリスC、同じくパラノに迷い込んでいた暁連隊のイオらと心を、力を合わせて、ハルヒロたちは無事グリムガルへと帰れるのか―!?異なる幻想に彩られた他界パラノ編完結。そして、灰の中から生まれた冒険譚は大きく転換する!