1巻で人物を紹介したので2巻は風呂敷を広げずに主要人物の掘り下げを行なっていくのはありがたいです。
サクサク進んでいき、テンポ良い会話や居心地の良い空気が流れているので、まったりと作品を読むことが出来ました。
ボーっと読んでも浸れる暖かさが好きです。
安達としまむらの母が出てきて、改めて対象的な2人なんだと改めて思いました。
しまむらが安達母に物申して議論をするつもりはないと言い切るところは、爽快でした。
安達母もしまむらの言葉に影響を受けたが、簡単には変わらないところに現実味がありました。安達家庭の話もいつか読みたいです。
安達としまむらの互いに探り探りに進む関係も良いですが、対象的に日野と永藤の昔ながらの落ち着いた関係も安定感があり、好きです。友人キャラとしてだけでないのも良いです。
安達と日野、しまむらと永藤という珍しい絡みも人付き合いとしては避けられない空気でしたが、うまく行ったなと思いました。
人間関係の辿々しさが焦ったいですが、良いものですね。
今まで興味なんかなかった。ないフリをしていた。だれにも、なにもほしがらなかった。だけど今年は違う。私が初めて願うクリスマスプレゼントは、しまむらとのクリスマスだった。今までなんとなく毎年過ごしていた。強い関心があるわけでもなかった。だけど今年は違う。少し気を遣って、安達へのクリスマスプレゼントを選ばないといけない気がしていた。変わらぬ日常を過ごしていた女子高生の安達としまむら。そんな2人の関係が少しだけ動き出す。