完結。間が空いてしまったのは惜しいが心揺さぶられました。
人と機会の愛情は確かに生まれると信じたくなる作品でした。
ハルとテスタが離れ離れになり、どれだけテスタがハルを思ってたのかが分かる。
ずっと小さい頃からハルを育てていたテスタからすれば心配でたまらなくなるよな。
出来たらハル視点も見たかったな。
再会して、過去を思い返したりして絆や暖かい関係だったと想いを巡らせるところはかなり良かったです。
テスタが出会うハル以外の人物との関わりがあり、物語があって厚い作品になっていました。
ハル、テスタ、それぞれが辛いですが離れることを選びますが、幸せな未来を掴めてホッとしました。
最後は胸にこみあげてくるまのがありました。
タイトルのハル遠カラジを回収して終わって、頭で想像を巡らす締めで素晴らしかったです。
ライドーに連れ去られたハルの行方を追い、極東のウラジオストクに到達したテスタたち。そこでは生き残った人間たちが貧困に苦しみながらも、地下に街を築いて生活していた。ハルや故障したアニラのために、表向きは地下住人に従うテスタ。しかし突如襲来した白髪によって、地下全体に漂う不穏を知ることに。さらには、人間を消失させたバベルの真の目的にも期せずして近づいていく。やがて果たされるハルとの再会を経て、テスタは最後の決断を下す。獣だった娘と、病を患った軍用ロボットの親子の旅路は、ついに終着を迎える。