素晴らしい企画!
辻堂先生の作品は読んだことがなかったが、他の武田先生、額賀先生、斜線堂先生、青崎先生の作品は読んでいて好きな作家さん達なので、そんな方達が学生青春ミステリーを題材に短編を描いて下さるなんて嬉しい限りです。
どの話もそれぞれ味があって明るい余韻やほろ苦い結末も素敵ですし、至るまでの過程も丁寧にかつびっくりするような仕掛けもあって楽しめます。さらに登場人物達にも感情移入しやすいのは流石です。
武田先生、辻堂先生、青崎先生は明るい雰囲気で安心感がありましたし、落ちにはほっこりしました。
額賀先生、斜線堂先生は苦い結末、消失感を感じる真実が潜んでいるのが印象的でした。
どの話も作家性が出ていて、面白いし甲乙付け難いです。
皆さん売れている実績があるからか読んでいてワクワクが止まらなくて、スルスル読み進められました。
青春ミステリーや好きな作家さんがいるならば楽しめる一冊になっています。
是非読んでもらいたいアンソロジーでした!
いま最注目の俊英5人が描く、
友情、葛藤、謎。
一九九〇年代生まれの作家による、
書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー〈響け! ユーフォニアム〉シリーズの武田綾乃、『あの日の交換日記』でブレイク中の辻堂ゆめ、『タスキメシ』『競歩王』などスポーツ小説でも活躍の額賀澪、『楽園とは探偵の不在なり』で話題沸騰中の斜線堂有紀、“若き平成のエラリー・クイーン"こと青崎有吾、5名の1990年代生まれ作家で贈る、学園ミステリアンソロジー!