羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

むすぶと本。『嵐が丘』を継ぐ者

むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者 (ファミ通文庫)

本が持ち主の心を救っていくのは良いなぁ。

思春期特有の心の脆さ、弱さを抱えて苦しんでいる子供達が本に救われていく様美式になっています。

話の終わりがほっこりするのは安心感がありますね。

本の声が聞こえるということで本の訴えを聞けるのは羨ましい。

 

むすぶと妻科さんの関係も拗れたりしながらも確かに進んできていて良いな。

ただ、文学少女のあのヒロインが頭をよぎるので今回はああいう形にならないでほしいなと。

 

最後に夜長姫の不穏な過去が垣間見えて、むすぶとの関係がいかにして固くなったのか気になりますね。

 

嵐が丘』は少女に何を語りかけていたのか――。

本は読み手を、いつも見守ってくれている。
本の声が聞こえる少年・榎木むすぶが、学園のアトリエを訪れると妖精が泣いていた。妖精のような少女は姫倉蛍といい、悠人先輩の妹だという。むすぶは先輩から妹が本に“罹患”しているのではないかという深刻な相談をされる。本と深く共鳴する“罹患”は、時に人を破滅的な行為に走らせてしまう危険な状態だ。さっそく蛍をよく知る本たちに話を聞きに行ったむすぶは、思わぬ壁にぶつかってしまい――。むすぶは本の言葉を解き明かし、少女の涙の理由を知ることができるのか!?