羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

涼宮ハルヒの直感

涼宮ハルヒの直観 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)

 

何年振りの新刊とか。

角川文庫で出たものを追っていた身なのでそこまで待たされた気がしないのは運が良かったです。

1巻から追ってた人からすればたまらないだろうなと察します。

今回はハルヒの能力に振り回されずに、日常のお話でミステリーに凝った構成になっていて、緩やかにまったりした雰囲気に包まれてつつ頭を使う内容で良かったです。

初詣はキョンハルヒの接近に頬が緩みます。

七不思議をハルヒが作り出す前になんとかハルヒが納得するようなものを作り上げるというのは馬鹿げているがまじめにハルヒの直感は侮れないからなんとも言えない良さがありました。みんなの団結が良い。

そして、鶴屋さんからSOS団への挑戦は読み応えがありました。いくつも罠が仕掛けられていて、問題自体も興味深いですが、答えようとするハルヒ達の思考具合がたまらないです。小泉のミステリーへの愛情はスパイスとして効いてました笑

新キャラも中々癖がある人物で今後はどう関わってくるのか楽しみです。

でも、1番はキョンの食えなさが印象に残りました。

 

初詣で市内の寺と神社を全制覇するだとか、ありもしない北高の七不思議だとか、涼宮ハルヒの突然の思いつきは2年に進級しても健在だが、日々麻の苗木を飛び越える忍者の如き成長を見せる俺がただ振り回されるばかりだと思うなよ。だがそんな俺の小手先なぞまるでお構い無しに、鶴屋さんから突如謎のメールが送られてきた。ハイソな世界の旅の思い出話から、俺たちは一体何を読み解けばいいんだ?天下無双の大人気シリーズ第12巻!