羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2020年 23本目 映画 ジョゼと虎と魚たち

公開されたばかりの映画、ジョゼを観てきました。

期待していたよりも胸にグッと来ました。

ジョゼと恒夫が出会って、関わっていくうちに互いが大切になっていく過程が描かれていて惹かれました。最初の距離があるところから考えると想像出来ないくらいでした。

最初は金を貯めるためにわりのいいバイトとして恒夫は関わっていたがジョゼの境遇や夢を知ってジョゼとの距離が近づいていく。ジョゼも夢を追うことや知りたかったことを教えてくれる恒夫を好ましく思っていくのは自然な流れか。

 

幸せになっていくと見せて、反転する終盤は見事でした。ジョゼと恒夫を思うと辛い。だが、前半から中盤のことが効いてくる構成が上手い。

ジョゼ、恒夫が共に現実に負けてしまうのかとハラハラしましたが、苦しみながらも夢に手を伸ばす2人に胸を打たれる最後でした。

心が洗われるような余韻でした。

 

ジョゼ、恒夫以外の支えてくれる人達の感情も大切でした。

 

アニメーション映画ならではの表現も作品を彩っていて綺麗な映像でした。

音楽も胸に響くものがありました。

素晴らしい作品でした。

 

 

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