羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

育ちざかりの教え子がやけにエモい3

育ちざかりの教え子がやけにエモい 3 (ガガガ文庫)

 

1.2巻、そして3巻とエモさが増していき、14歳なのに大人に近づいていくひなたの変化が魅力です。

読んでいて、虜になっていきそうです。

今までは学内に留まっていましたが、芸能界に入っていくことによって、大人相手に立ち向かっていくことになるが、それでもやっていけそうだと思えるくらい底知れないひなたの存在感に惹かれますし、恐いですね。

 

達也は明日香と近づいていて、ひなたのことは保護対象として見ているが、そんな達也をひなたがどう振り向かすのが注目ですし、波乱は必死なのでドキドキしますね。

 

また、スポットが当たっていた彩夏も壁にぶつかったり現実と向き合ったりと大変でしたが、しっかり自分の気持ちを固められたので、評価を覆すことが出来るのか楽しみです。

 

そして最後のひなたの決意はどう響いてくるのか楽しみです。

 

この作品は登場人物の人生を感じられるので濃度が濃く感じます。

主要人物だけでなく周りの人達の掘り下げもされているので群像劇としても優れていますね。

 

今を駆ける14歳の、鮮烈なる恋。

夏。
長年のすれ違いを経て、達也は、明日香との関係にひとつの結論を出そうとしていた。

一方、池袋でのスカウトをきっかけに、ひなたと彩夏は映画のエキストラに参加することに。
業界にまるで興味がなさそうだったひなたの変心に、彩夏は訝しむ。
しかし、主演女優・三沢ひかりとひなたの邂逅から、事態は大きな転換を見せはじめ……?

大人らしい選択と、子どもらしからぬ覚悟。
いま、少女は新たな世界に一歩を踏み出す。
――大いなる嵐をともなって。

“育ち盛りすぎる中学生”とおくるエモ×尊みラブコメ、第3幕!