羽休みに娯楽を

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2 (GA文庫)

 

2巻は冒険者に欠かせないサポーターのリリの話。

リリの家庭環境やファミリアから受けた仕打ちを見ると冒険者を嫌いになってもおかしくはないですね。とはいえ、リリがしたことはフォロー出来ないが…

ベルに目を付けて、リリがペアを組むことになったがリリが今までに出会ったことがない冒険者のベルの純粋さに戸惑い、苦しむ。頭の中で冒険者は悪と決まっていたリリからすると受け入れられないですよね。

 

ベルはリリを疑っていなかったが徐々に疑惑が膨らんでいって怪しさが増していても信じることを決められるのが良いですね。純粋なベルだからこそリリが根っからの悪人ではないと見抜けたんですね。

終盤、リリが間違えてしまってもベルが救いの手を差し出せるのは見事でした。

ベルとリリの最初の出会いと最後の再会が重なり会うのは素敵な場面で、リリの心情を思うと暖かい気持ちになれました。

 

無茶をするベルを見守るヘスティアやエイナの支えもあっての展開だったのは良かったです。アイズも陰ながら関わっているのが良いですね。

 

「初めまして、白髪のお兄さん」ベルに声をかけてきたのは、自ら“サポーター”を名乗る少女・リリだった。半ば強引にペアを組むことになった少女を不審に思いながらも、順調にダンジョンを攻略していく二人。束の間の仲間。一方で、リリが所属する「ソーマ・ファミリア」には悪い噂が絶えない。その先には、人の心までも奪うとされる“神酒”の存在が―?「神様、僕は…」「大丈夫、ベル君の異性を見る目は確かなのさ。神のように、きっとね」これは、少年が歩み、女神が記す、―「眷族の物語」。