短編集。
時系列がバラバラで雰囲気も軽いので気軽に楽しめました。最後の話以外は。
最後の5話の優しくないし健気でもないはそれまでとガラッと変わってメッセージ性、社会で取り上げられるべき事柄が入ってきて驚くと同時に上手くミステリーに組み込んでいるのがとても良いです。
障害を抱えた人に対しての向き合い方は難しいけどしっかりしたいな。
世間に認知されていかないといけないテーマでした。
また、1巻から?いつから仕掛けられていたのか察せないぐらいの秘密が明かされて不意を突かれました。
確かに気になる部分はありましたがそういう事情があったのかと。
表題作に関しては背景に引くと同時に即座に暴く伊神さんも大概ですが笑
犯人の処遇は甘いように思いましたが仕方ないのかな。
また、的を外れる矢のごとくの事件は明かされてみたらほっこりするもので楽しめました。
葉山くんの生活は事件の連続で飽きないですね。
『理由あって冬に出る』の幽霊騒ぎ直前、高校一年の一月に、映研とパソ研の間で起こった柳瀬さんの取り合いを描く「不正指令電磁的なんとか」。葉山君の妹・亜理紗の友人が遭遇した不可解なひったくり事件から、これまで語られてこなかった葉山家の秘密が垣間見られる「優しくないし健気でもない」など五編収録。苦労性で心配性の葉山君は、今日も波瀾万丈な高校生活を送る!