羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき

子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき (角川スニーカー文庫)

 

夏ということでプールで遊ぶのは鉄板ですね。

周りからいじられる成田を見て、悶々とする佐々原は変わってきたなぁ。

最初の相談である水泳部の問題については謎自体というよりも解決へのプロセスに惹かれました。

それぞれの泳ぎ方でその人の性格を判断していくのは珍しいというかよく発想が生まれるなぁと。また、落ちも人間関係を考えたもので現実的でした。

成田のお人好しというか身勝手さで傷つけられた松宮が登場し、仙波が体調不良でより強く当たってきて成田が傷つくということで成田にとっては辛いかもしれないが知ることが出来て良かったんじゃないかな。

松宮、仙波がともに成田を嫌がっているが対比になっている部分があり、いずれ仙波も心開くようになるんだろうか。

 

最後に成田の気持ちが明かされたけど、どうなっていくのか。

 

 

会長が相談募集の営業も始めたようで、何やらこの夏の活動に余念を巡らす「迷わない子ひつじの会」。そんな時「クラスメイトに絶好された!」という相談が持ち込まれる。相談そのものはありがちだけれど、微妙な反応の“なるたま”こと成田真一朗。その上、いつもなら解決しようと積極的に行動するのに、隣の部屋の仙波に知恵を借りに行く様子もない!「成田くんが使いものにならないんです」。佐々原の訴えにダラッと仙波は―。