市立高校シリーズの最新刊!
目次から仕掛けられていて、高校生達のミステリー作品だよな?と疑うようなもので笑いました。
内容としても卒業シーズンらしく別れや今までの思い出が頭によぎるもので良い雰囲気でした。
また、葉山くんの柳瀬さんへの気持ちを伝えるために葛藤したり諦めそうになりながらも友人に救われて向き合えるようになって良かったです。
ミステリーとしても実際に追っていた七不思議と七不思議をモチーフにしている小説、未来の葉山、ミノを交えて真相を追っていくのは場面転換が進むごとに謎の正体に迫っていくのは読み応えがありました。
また、さまざまな人の意思が絡んでいた真相には驚くと同時に納得がいきました。
全てが繋がっていき種明かしの時にはシリーズを通しての伏線や表紙の意味が分かるのは爽快でした。
秋野が事件に巻き込まれるばかりで立ち位置が曖昧でしたがそんな彼女にもスポットが当たってホッとしました。
伊神さんの葉山くんの助けに応じるのにも理由があったのは予想外でしたがそういうことだったのかと。
これからはあまり出ないのかなと思うが出てくるんじゃないかな。笑
伊神さん、柳瀬さんが卒業して葉山くんがたしかに成長の跡を見せたのは青春小説としても良いですね。
自由な校風の市立高校に通いたくなりますね。
そして、未来に至るまでの過程が気になるのでまだまだ続いていってほしいです。
柳瀬さんの卒業式まであと3日
八番目の七不思議、神出鬼没の「兼坂さん」に高校生探偵団困惑!?
市立高校シリーズ史上最高に予測不能な大展開伊神さんの卒業から丸一年、市立高校にまた卒業の季節がやってきた。今年は柳瀬さんをはじめ、仲のよかった先輩たちが高校を巣立っていく。そんな、しんみりとしたある日の放課後、秋野麻衣が、おずおずと不思議な出来事を目撃したと相談に来た。鍵のかかった真っ暗なCAI室のパソコンに向かって、誰かが何かをしていたらしい。調査の結果、書道室をはじめ部室棟でも同様に謎の人物の出現と消失の情報が寄せられる。卒業生でもある教師によると、神出鬼没で出現する「兼坂さん」という市立七不思議の一つだと分かるが……。トリックメーカーである著者が贈る、〈市立高校シリーズ〉最新作。