羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ネメシス2

ネメシス2 (講談社タイガ)

 

各巻ちがう作者が書いていくので比較されるのは仕方ないかなと思いますが2巻を読んで個人的には作品の世界観は共有されているし、風真やアンナ達のやりとりや動きに違和感を感じませんでした。

ミステリーとしてのとっかかりは違いますが、1巻はトリックが丁寧でしたが今回は事件の背景に力が入っていて、事件が解決した後の関わった人達の動機、心境の変化がはっきり分かって、話の後にどうなっていったんだろうと想像したくなる話でした。

また、アンナがネメシスでの居場所を大切にしていているのが描かれていて、これからどう目的に近づいていくのか気になります。

 

 

『屍人荘の殺人』の今村昌弘に続き、第二弾を手掛けるのは『今からあなたを脅迫します』の藤石波矢。
ミステリ界気鋭の作家たちが脚本協力した本格ミステリドラマシリーズ始動!

探偵事務所ネメシスを訪れた少女の依頼は、行方不明の兄の樹を探すこと。探偵風真と助手のアンナは、道具屋の星の力を借り、振り込め詐欺に手を染めた彼を捜索する。しかし、ようやく見つけた樹は、血濡れたナイフと死体を前に立ち尽くしていた。ネメシスは二転三転する真相を見抜き、彼を救うことができるのか!?
小説オリジナルストーリー「道具屋・星憲章の予定外の一日」も収録したシリーズ第二弾!