タイトルの意味に気づく最後が最高に良かったです。
良い意味で裏切られた。
序盤から中盤まではよくある日常でどう物語を動かすのか気になっていましたが伏線はありつつもそこに行き着くのかと。
笑ったら死んでしまう少女と誰かを笑わせたい少年が出会い、交流していき互いの気持ちが通じ合いそうはところで現実の問題にぶつかり、打ちひしがれながらも、互いが幸せを目指していく姿に胸を打たれました。
悲しくて辛い展開ですが、見事に反転してみせた作者の仕掛けは唸るしかないです。
想像を外してくるのはやりますね〜。
猫も師匠も素敵でした。
読後感が良すぎました。
これは、世界一感動的な、僕が人殺しになるまでの物語。
とある事情により、本心を隠して周囲の人気者を演じていた大学生の夏希。
その彼に容赦ない言葉を投げたのは、常に無表情で笑顔を見せない少女、更紗だった。
夏希は更紗に興味を持ち、なんとか笑わせようとする中、次第に彼女に惹かれていく。
だが、彼女が“笑えない”ことには理由があった――
「私、笑ったら死ぬの」
明かされる残酷な真実の前に、夏希が出した答えとは?
想像を超える結末は、読む人すべての胸を熱くする。