羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2021年 6本目 映画 騙し絵の牙

去年から公開が延期していて、楽しみにしていましたが見事に騙し騙されの舞台劇を観られて非常に面白かったです。

大泉洋さん演じる速水が癖者で自分が楽しむために様々な人を動かしていて、周りもその気にさせられて乗せられてしまうが、周りも癖者だらけで速水さんが抜け出しているのかなと見せかけての終盤のあっとさせられる仕返しは"面白い"です。

出版社の現実的な問題に対して、革命派、保守派で分かれると思うが、立場が弱いからこそ慎重に動いていたら何も起こらずジリジリ沈んでいくだけだから、面白い方に動いた方が後悔もしないよな。

速水の側にいた高野が物語を愛しているのが伝わるからこそ、最後の決断には納得がいったし、スカッとしました。彼女の変化には勇気が感じられました。

高野役の松岡茉優さんの演技は初めて見ましたが素晴らしかったです。


ただ、中盤にあったモデルのストーカーを利用したところは速水も予期せぬことだったのかモヤモヤするところではありました。


パンフレットも読み応えがあり、映画を楽しめた人は読んだ方が良いですね。


他の人の感想を見たら原作と違うみたいなので読んでみようと思います。


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