羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

アンデッドガール・マーダーファルス 1

アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)

 

3巻が発売するということで再読。

以前読んだ頃は設定やキャラクターの濃さに圧倒されて掴みきれなかったですが、改めて読んでみたらキャラクターの濃さや背景、ミステリーのロジカル的なところが突き詰めていて読みやすいしミステリーにも満足する作品だと思いました。

首無し探偵・鴉夜や鬼の助手・津軽など様々な種族が登場して乱れる乱れる。戦闘があり、謎解きあり、心揺さぶるものありで、とっても面白いです。

また、軽快な会話や真相に近づく鋭さが共存していて良い。

 

ミステリーとして鮮やかな解決やキャラクター達の消化しきれぬ背景もあって、物語に没頭しました。

 

鴉夜の首から下を持つ人物への興味がありますし、津軽が鴉夜達とどう行動していくのか気になってワクワクする一冊です。

 

ロマンがギュッと濃縮している感じがしてポテンシャルが非常に高い作品ですので、この劇みたいな物語を読んでみてはどうでしょう。

 

吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人間親和派の吸血鬼が、銀の杭に貫かれ惨殺された…!?解決のために呼ばれたのは、人が忌避する“怪物事件”専門の探偵・輪堂鴉夜と、奇妙な鳥篭を持つ男・真打津軽。彼らは残された手がかりや怪物故の特性から、推理を導き出す。謎に満ちた悪夢のような笑劇…ここに開幕!