羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

パパ活JKの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。

パパ活JKの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。 (ガガガ文庫)

 

絶妙にズレているラブコメを描くのが非常に上手い持崎先生がガガガ文庫で作品を出すなら読むしかないと思い読みましたが、癒されたり、考えたり、スッキリしたり、日常の中で揺れるJKの心理描写が上手くて、惹き込まれました。

 

最初はタイトルの通り、主人公・梶野が犬の散歩をお願いしたらJKが懐いてしまったという形から始まったが、次第にJKこと乃亜との日常を過ごしていくうちに他人ではなくなってしまう変化が自然に見えて、良かったです。

アラサーの主人公がJKやJSに振り回される愉快な日常が楽しめます。同僚も個性的で関わり方が愉快です。

 

癖のある登場人物の掛け合いや成長がじんわりと心に沁みてきます。

乃亜が成長していき、これから梶野とどう関わっていくのか見ものですね。

 

単巻でも充分まとまってはいますが、まだまだ火種(伏線)は残っているので続きが読みたいです。

犬のタクトの元の飼い主や乃亜の家族問題、梶野の元カノなどなど、気になる点があります。

シリーズ化して欲しいです。切実に。

 

イラストのれい亜さんの絵も素晴らしくて、作品がより魅力的になっていました。

乃亜とタクトのイラストは完璧だと思います。

 

 

お隣JKと繰り広げる匂いフェチ系ラブコメ

残業帰りの会社員・梶野了は、女子高生がパパ活をしている決定的瞬間を目撃する。
彼女には見覚えがあった。同じマンションに住むお隣の娘さん、香月乃亜である。
「親には言わないでください、なんでもしますから」そう懇願する彼女に梶野は、一つの要求をする。
「じゃあ、犬の散歩よろしく」
奇妙なきっかけから始まった二人の関係は、次第に親密になっていき--。
「カジさん、匂い……嗅いでもいいっすか?」
「なんで!?」
匂いフェチのパパ活JKと、お疲れサラリーマンが贈る、新感覚ドタバタラブコメディ堂々開幕!