探偵は絵にならないの続編です。
フォンと別れた蒼だが、ところどころで思い出していて、いつかまた再会するのかな。
軽い依頼を受けて、小遣い稼ぎみたいな話と思いきや裏には様々な人の思惑や狙いが絡まっていて、不穏な雰囲気が漂ってきてからは怒涛の展開で危ない場面がありハラハラしました。
最後の最後までどう解決していくのか分からなくて、読む手が止まらなかったです。
読み終えてみたら、自分の好きなことを行えていたり、関われていたら幸せなんだなと。現実にぶつかって、折れそうな時にどう踏み止まれるか試されるんだな。
環境だったり、周りの人に左右されるんだろうが、自分の夢ややりたいことを大人になっても貫くというのは難しい…
幸不幸が二手に分かれてしまった結末は寂しくて儚い。だけど、吹っ切れたような蒼の心情のおかけで余韻が素晴らしいです。
複雑に絡み合った思惑が解けていった時にタイトルの意味が分かった時に感じた気持ちは大切にしたいと思いました。
続巻も待ってます。
イラストは変わったようですが違和感なかったです。
作品の雰囲気が良すぎるなぁ。
想い人のフオンと別れ、今日も腐れ縁の友人・小吹蘭都の家で暮らす売れない画家・濱松蒼。ある日彼の元に、後輩の澤本から「絵を教えてほしい」との電話が入る。当座の生活費を得るため承諾した蒼だったが、澤本の父親からも、蒼がかつて描いた女優の肖像画を探してほしいと多額の報酬を提示される。一方、蘭都は蒼の絵を追う組織の影に気づき、事件は二人の想像をはるかに超える事態に――。『探偵は絵にならない』続篇