前巻のmediumが素晴らしいミステリーだったからこそ、期待値が高かったですがそれでも大胆な仕掛けを行ってきました!
頭の想像力を試すようなトリックで、読み終えた後は自分の至らなさに打ちひしがれました…
相沢先生の手のひらの上で転がされました。
なんか、悔しい。
読んでいて、翡翠の様子が前巻の時と違うなと思っていたが、なぜそう疑わなかったのか。
斜め上をいく城塚翡翠の頭脳が末恐ろしい。
パートナーである真が語るように、翡翠の本心が知りたいと思いました。
犯人を追い詰めていく姿や普段のおちゃらけた姿、ともに翡翠の面。
しかし、犯人を暴いてから見せる彼女には情が垣間見えると何を背負っていこうとするのか心配になります。
中編3本で、1.2話はまぁ素人が犯人ならと思いましたが、最後の3本目は手強い犯人でどう対処するのかとドキドキハラハラして、見事でした。
積み重ねていたことが反転する最後は圧巻でした。読んでて帯のすべてが、反転を忘れていましたが、意味が分かる時は最高でした。
ミステリーとして、翡翠の怖さが際立っていて、恐ろしいシリーズになっていきそうですね。
すべてが、反転。
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。
ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか?