波乱の幕開けだった1巻の代償をしっかり描いていて、好感が持てました。
雄星の英俊との入れ替わりには罰が下り、きちんと罪を認識させるのは大事なことなので、しっかり掘り下げていて良かったです。
あっさり、解決するのではなくしっかり行いの悪かった部分を突きつけて、そこをしっかり認識して前に進むか折れるかを判断させるのは大事です。
ストライクフォールがスポーツとして、企業として、世間ではどういう位置付けなのか説明がされていて、より作品が深くなっていきました。
雄星がチームに認められず、苦しみ、自分の力の無さ、未熟さを味わいながらも、周りに支えられつつ、がむしゃらに頑張る意思を持てるのはカッコいいです。
アデーレが可愛いて優しいのずるいなぁ。
環も健気で正妻力が強いが、雄星か鈍いのがなぁ。
雄星がなんとかやっていけそうなきっかけを掴めて良かったです。
そして、英俊の死にまつわることが明かされていきそうで、楽しみです。
競技としての在り方が危うくて世界的に利用されるのは仕方ないのかな。
大人の陰謀はスカッと吹き飛ばして欲しいです。
史上、類を見ない“ルール違反”。運営は協議の結果、雄星を二軍練習場へと送り込む。前代未聞のスキャンダルを起こした異邦人に、選手たちはただただ冷たかった。二軍監督、ユウキ・ブラバッキーは雄星に告げる。「みんな、パワーの時代が怖いのさ。おまえはストライクフォールの次の時代そのものだからな」…新たな出会いと確執、そして「戦争」と「競技」の狭間で。雄星は、ストライクフォールともう一度向き合う。兄弟の憧れを、答えをこの手に“掴む”ために。SF界の俊英が放つ疾走スペースグラフィティ、待望の第2弾!!