久しぶりに原点回帰のラブコメ具合で良かった。
ここ数巻は難しいことを考える場面が多くて、物語が窮屈な感じでしたが、ここにきて緩いアホのノリ満載の青春具合が落ち着きます。
新キャラの明日葉院の拗れ具合や生徒会メンバーの自由奔放な日常は読んでてにやけてしまいます。
あちこちに矢印が飛び交っているが、うまくいかず地団駄を踏むところがまた今作の特徴のように思いました。
気持ちと現実が直結しない、焦ったさを笑いにもシリアスにも繋げられるのは素晴らしい。
今回、結女がひたすら水斗を誘惑しようとして空回りしてるように見えつつ、ちゃんと水斗に効いているのが良い。水斗は水斗でしっかり結女が発するサインに気づいて、しっかり応えようと動いているので、再び付き合うまでのカウントダウンが始まったか。
誕生日回はドキドキしました。
いさながだいぶ調子に乗ってるが、やはり結女の正妻力には敵いそうにない笑
さて、次は水斗のターン。
一体、どうなるのか楽しみで仕方ない。
生徒会は、恋ざかり!? 新たな日常と体育祭――二人の誕生日ももうすぐ。
親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。
文化祭の一件から、元カップルだった記憶もいい思い出になりつつある秋のこの頃……結女が生徒会書記を務める、新たな日常も始まっていた!
緊張の面持ちで踏み入れた生徒会室に集うのは――意外と恋に多感な高校生たちで!?
水斗と散々嫌みを言い合った手前、いまさら好きだと言いにくい結女は、会長・紅鈴理はじめ女子メンバーの恋バナをヒントに、水斗から告白させるための“小悪魔ムーブ”を思いつき!?
「――私たちの、誕生日。予定、空けておいてね」
そしてきょうだいとして迎えるその日に、二人の想いは向かい合う――?