ここ数年、単行本の作品にまで手を出すくらいミステリが好きになってきている時に、近年活躍していてこれからの活躍が期待されたミステリ作家達の考えに触れられる対談集と聞いたら読まずにいられませんでした。
影響を受けた作品やジャンルの特性、書く時の狙いなど興味が尽きない内容になっていて、ミステリ好きには堪らない1冊でした。
どの作家さんの対談も興味深く読めましたが、中でも青崎先生、斜線堂先生、阿津川先生のお話はのめり込めました。
好きな作家ということもありますが、読んでいてそんな考え方をしているのかと、改めて作家の凄味も感じました。
みんな様々な考えがありつつ、似ている部分も感じられました。
同業同士の語りも読みたい気もします。
また、この企画の続きを読みたいと思いました。
気鋭の書評家が話題の作家10人の本音に迫る野心的対談集。進化し続けるミステリ。その現在地がここにあります。収録作家は円居挽、青崎有吾、逸木裕、斜線堂有紀、呉勝浩、澤村伊智、阿津川辰海、矢樹純、方丈貴恵、太田紫織。