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無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる

無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる (電撃文庫)

 

流行りの青春ラブコメとは違う仕掛けがあり、タイトルの意味を知ると景色ががらりと変わります。

序盤はただのラブコメの流れで、言い方が悪いがベタな作品かなと思いきや、ヒロインである天津風の隠された事情が徐々に明らかになり、周りのヒロイン達の裏の顔が見えることで、ただ青春を送るだけではいけない物語になっていきました。

 

異質な青春ラブコメになっているが、楽しいわちゃわちゃ感もあるので、良いバランスでした。

内容を話したいが、話してしまうと面白さが半減してしまう…

なんとも焦ったい。

 

主人公、ヒロインの危機が迫ってきてハラハラする展開ですが機転の効いた策で切り抜けていて、なるほどなと。

 

ただ、本質的な問題はそのままなので、どう展開していくのか次巻が気になります。

 

 

 

天然素材なお嬢様を“アオハル”で接待? 不思議な部活はじめました。

不運に不運を重ねた人生を歩み、まっとうな青春を諦めていた琥太郎。そんな彼にも、出会いは衝撃的にやってくる。
「食パンを咥えたまま走るのが夢だったんです! 青春ってそこから始まるじゃないですか!」
妙な絡み方をしてきたのは、「青春」にやや歪んだ期待を寄せる変人のお嬢様・天津風撫子。長い闘病生活から奇跡的に回復して無事高校に入学したという彼女は、琥太郎を巻き込むかたちで「アオハル・パーティ」なる謎部活を立ち上げ、様々な騒動を引き起こしていく。
ところで本人は気づいていないけれど、どうやら天津風が青春を満喫できないとこの世界は滅びるらしい。そしてちなみに、彼女は僕に惚れているとのこと。
……つまり、世界の命運は僕次第!?