1巻で綺麗にまとまっていたとはいえ、続きが読めるのは嬉しいです。
結城と小鳥がふとした繋がりを守り抜いて、絆を固めていたように見えたが、まだ関係は完成しておらず、高校生男女らしく揺れ動く感情にほっこりします。
まだ付き合いたてなのを忘れるくらい、熱々の2人ですが、少しずつ前進していくのを追っていくのが楽しみです。
どう話を膨らますかと思いましたが、小鳥と同じような境遇のユイが登場し、ユイの本心に迫るホームドラマになっていて、母娘が寄り添うのは良かったです。
不自然なミナの背景もしっかり詰まっていて、感情移入出来て、終盤のユイとミナの本音で向き合うところは目頭が熱くなりました。
また、結城と小鳥がユイと一緒にいる時間は心がぽかぽかしました。
このシリーズは家族間の絆や問題を掘り下げていくのかな。
と思いきや、次巻は友人サイドの話になるのかな?
続きが楽しみなシリーズです。
生きる事を諦めた女子高生との幸せな新生活、待望の第2幕。
「おかえりさなさい、結城さん。今日も一日お疲れ様でした」
勉強にアルバイトと忙しい日々を過ごす結城に彼女が出来た。
毎日とびきりの笑顔で出迎えてくれる彼女に満たされ、小鳥もまた結城との同居生活で心の傷を癒やしていくのであった。
そんな日々を過ごしていたある日、結城と小鳥は1人寂しそうにポツンと佇む隣人の少女と出会う。
孤独な少女が2人の生活に加わることで、まるで新婚のような暮らしがはじまって?
「私、結城さんの彼女になれて本当に良かったです……!」
家族のような繋がりの中、磨り減った2人の心は更に満ちていく。
生きる事を諦めた女子高生との幸せな新生活、第2幕。