羽休みに娯楽を

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星詠師の記憶 文庫

星詠師の記憶 (光文社文庫)

 

阿津川先生の作品で唯一未読だったので文庫化して嬉しい。

 

厚い一冊ですが、最初の仲の良い兄弟が家庭環境に負けずに生きていこうという導入や被疑者を射殺してしまった刑事の行く末など、掴みが抜群でした。

また、未来予知という能力をここまで複雑にしてのけるとはというくらい練りまくられた展開は恐ろしかったです。

最後に明かされていく伏線の回収なんて、想像の限界まで絞られていくようでした。

 

未来予知というものに運命を振り回されていく様子は悲しくて寂し気でした。

絡み合った事件を解いた刑事・獅童がトラウマを乗り越えられる最後も良い余韻がありました。

 

ミステリーとして、頭が重くなるくらいの情報量があり、よく1冊にまとめあげた。

 

斜線堂先生の解説も素晴らしかったです。

 

被疑者を射殺してしまったことで、一週間の自主謹慎に入った刑事の獅堂は、故郷の村を訪れている。突然、学ランの少年・香島が、彼の慕う人物が殺人事件の犯人として容疑をかけられている、と救いを求めてきた。殺人の一部始終が記録されている証拠の映像は、紫水晶の中にあり、自分たちはその水晶を研究している〈星詠会〉の研究員であると語るのだがーー。