羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

高校事変

高校事変 (角川文庫)

本屋でよく見かけて売れてるのは分かってましたが、読んでみないことには分からなそうだったので読みました。

 

面白かったです!

 

公立高校に首相が訪問することになり、その高校に訪問したら、武装組織が乗り込んでくる。

生徒、教師が死んだり、女子生徒は慰安婦にさせられたりと胸糞でかなりストレスが掛かる展開。

そんな中、有名な犯罪者の娘である結衣が動き出す。

 

かなりシビアに戦闘や駆け引きが描かれていて、重い展開になりながらも先が気になって仕方ないくらい惹かれました。

淡々と相手の裏を突いていく結衣の戦闘能力よ。

 

現代の政治家の腐った部分が描かれつつ、現実に迫る危機にもハラハラさせられて、1冊の中に濃厚な話が詰められていました。

 

人の嫌な部分がだいぶ晒されていましたが、結衣の躊躇なき制裁によって総裁されていたかな。いや、より結衣の闇深い部分が明かされていったか。

 

素直に続きが読みたいです。

 

 

優莉結衣(ゆうり・ゆい)は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はない。今は武蔵小杉高校の2年生。この学校を総理大臣が訪問することになった。総理がSPとともに校舎を訪れ生徒や教員らとの懇親が始まるが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。別の教室で自習を申し渡されていた結衣は、逃げ惑う総理ら一行と遭遇。次々と襲ってくる武装勢力を化学や銃器のたぐいまれなる知識や機転で次々と撃退していく。一方、高校を占拠した武装勢力は具体的な要求を伝えてこない。真の要求は? そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは? 人質になった生徒たちと共に、あなたは日本のすべてを知る!