ストーンサークルの殺人の続編。
今回もボリュームがある1冊だが、飽きさせないハラハラした展開をしていて、楽しく読めました。
ポーが昔捕まえた犯人が実は殺人をしていなかった疑惑があがり、次々とポーにとって悪夢のような状況が整えられていく。
前作より、マシマシの難易度でした。冤罪をかけたとポーがピンチになりながらも証拠を探し回る捜査が魅力的でした。
ポーが犯人の証拠を突き止めるのか先か、犯人の思惑が上か、徐々に焦らされるのは痺れますね。
ただ、ポーを逮捕する理由に関しては強引だなとは思いましたが。
今回もポーの捜査時はティリーとフリンの支えにグッときました。ティリーがたくましく成長してきていて、微笑ましい。
フリンについても掘り下げられていて、魅力的でした。
犯人の思惑を突き止めるポーの執念は見事でした。
最後のポーと犯人の対峙するところは圧巻でした。
幕引きも見事で、続きが早く読みたいです。
かつて刑事ポーによって一人の男が刑務所送りにされた――カリスマシェフとして名声を誇ったジャレド・キートン。 彼は娘のエリザベスを殺した罪に問われたのだ。だが六年後のいま、その娘が生きて姿を現した! キートンは無実なのか? あらゆる証拠が冤罪を示し、窮地に立たされたポーを助けるべく、分析官のブラッドショーが立ち上がる。強烈な展開が読者を驚倒させる、英国ミステリ・シリーズの第二作。解説/三橋曉