悠太と彩華の関係は少し特別なものだと思っていたが、それは互いに踏み込まないようにしていたから。
だが、今回は真由と彩華の間にあった壁がなぜ生まれたのかが明らかにするということで、踏み込むことに。
真由と彩華、互いが語る中学時代の話は女子の恋愛観や裏での嫌がらせなど生々しい問題があって、そこで真由と彩華は道を違えてしまった。
互いに悪いわけではないからこそ、消化出来ないもどかしさがありました。
2人だけでなく問題を起こした人物・明美のせいでもある。
真由、彩華、明美、各々が自分の気持ちと向き合えるようになったのが悠太の存在という。
相手の立場を尊重する悠太だからこそ、それぞれに救いとも言える助言が出来たのかもしれない。
胸が痛くなる、焦ったい問題でしたが、皆が前向きに変わっていくことが出来て良かった。
彩華は自分の気持ちを自覚して、これからどう動いてくるのか。
真由、礼奈も黙っていないだろう。
今後のラブコメが楽しみだ。
後輩・真由との“お試し交際”を経て、心の距離が近づいたように感じる梅雨の季節――
そんな俺と親友・彩華の前に、彼女たちの中学時代のバスケ部副将・戸張坂明美が現れる。
「仲良いねーほんと。君らやっぱ付き合ってんの?」
気安く冷やかす明美に、どこか塩対応な彩華。
バスケサークルのマネージャーとして馴染み始めた真由にも、なにやら関わりがあるようで……。
「過去を共有して、清算して。それで先に進めることもある。……私はそう信じる」
明かされたあのクリスマスに繋がる過去と因縁に、親友として、先輩として――今の俺にできることは。
ちょっと大人の青春ラブコメ、自覚と再出発の第五巻!