羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

高校事変 III

高校事変 III (角川文庫)

 

1.2巻で衝撃を残してハードな展開でしたが、更なる衝撃が来るとは。

いきなり海外に飛ばされサバイバル生活が始まるというさらに凄い展開になっていて、作品の持つ力強さを感じました。

いじめ問題、いじめの加害者と被害者の性質だったり、子供が大人へ思っていること、等々話に盛り込まれていて、相変わらず社会問題を入れるのが上手い。

 

優莉が圧倒的に不利な環境からひっくり返していく逞しさと負けん気の強さは輝いてました。

 

優莉が変わり始めて、独りではなく周りの人と繋がりが持てるようになっていて、この先どう変化していくのか気になって仕方ない。

優莉と関わった人が心酔してしまうのも無理ないくらいスタイリッシュな動きをする優莉から目が離せない。

 

 

 

犯罪史に残る凶悪な半グレ連合リーダーを父に持つ優莉結衣を、全寮制の矯正施設・塚越学園のトップが訪ねてきた。結衣は転入を勧められるが、見学に出発した未明、突如として武装集団の襲撃に遭う。結衣の記憶はそこで途切れ、ふたたび目覚めたときには、熱帯林の奥地にある奇妙な“学校村落”に身を置いていた。同じく日本から来た少年少女ら700人が生活しながら通学する、要塞化された校舎の謎。シリーズ最高傑作登場!