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虚ろなるレガリア2 龍と蒼く深い海の間で

虚ろなるレガリア2 龍と蒼く深い海の間で (電撃文庫)

 

期待のシリーズ第2巻。

今回、前半から中盤までは世界観を広げる説明が多めで、少し退屈だった。

だが、作品を長く続けていくならば必要な事だったのかなと。

中盤以降の日本独立評議会の裏が明らかになったり、不死者の殺し方が判明したりと惹きつけられる。

大人の事情が絡んでいる日本独立評議会についてはこの作品の世界観ならば悪い面もあるのは仕方ないかな。

不死者の殺し方、不死者の力の源など掘り下げられていて、今後のヤヒロが気になります。

ヤヒロと彩葉の年頃らしいモヤモヤした感じは癒しでした。

 

 

今回登場した知流花とアマハの関係はヤヒロと彩葉も辿っていてもおかしくはないかな。

知流花とアマハの最後は儚くも美しさがありました。

 

珠依は都合の良いキャラクターにはしてほしくないなぁと思いました。

 

亡命政府の艦が帰還する。龍の巫女の祈りと謀略を乗せて――

武器商人ギャルリー・ベリトと龍を殺す契約を結んだヤヒロは、民間軍事会社ギルドが統治する街、横浜要塞を訪れる。そこでヤヒロを待ち受けていたのは“沼の龍の巫女”姫川丹奈と、三人目の“不死者”湊久樹だった。
そのころ彩葉の元には、欧州の大企業ギベアー社から企業コラボのオファーが届いていた。初めての企業案件に舞い上がる彩葉。だがギベアー社は日本人生存者による亡命政府“日本独立評議会”の支援者であり、彼らの目的は彩葉を日本再独立の象徴として担ぎ上げることだった。そして日本独立評議会の背後には、新たな龍の巫女と不死者の影が――!
廃墟の街で出会った少年と少女が紡ぐ、新たなる龍と龍殺しの物語、待望の第二巻!