羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

嘘と詐欺と異能学園2

嘘と詐欺と異能学園2 (電撃文庫)

 

1巻が面白かったので今回はどうかなと思ってましたが、文句なしの面白さです。

騙し合い異能ゲームは良いですね。

力ではなく知で出しぬいていくジンのやり方はスカッとするし、認識を反転させるようにトリックを仕込んで、逆境で炸裂するのは爽快です。騙し騙されの勝負の裏側も緻密に組まれているのが、より魅力的です。

心理戦が抜群に上手いし、展開も読者を振り回す気満々で楽しいです。

 

ジンの影響を受けてニーナも詐欺技術が上がっていて、上手く動けるようになって、めでたしではなく人を疑って騙していくことの重さを実感するのは大事なことだと思いました。

ジンの隣にいるならば理解するのも必要かな。

 

新キャラもかき回していたが、1巻の最後に匂わせていたエマの動向については、とりあえずホッとしました。

これからの彼女はどうなっていくのだろう。

 

問題を退けて敵の情報を知って、さらに厳しい戦いが待ってそうだが、ジン、ニーナ達ならば大丈夫だと信じたい。

 

次巻が非常に楽しみ。

 

 

無能力の最強詐欺師がエリート異能学園で成り上がる。 知略バトル第2弾!

緻密に張り巡らせた嘘と策略によって、無能力者でありながら異能学園で勝利を重ねるジンとニーナ。
ある日、ニーナに入学試験免除のエリート異能力者・キャスパーとカレンがそれぞれ同盟を持ち掛けてくる。
彼らは対立しており、ニーナの力を借りて相手を潰す計画を立てていたのだ。
これを好機と捉えたジン達は両者と同時に同盟を組むが、命を狙ってくる謎の刺客や、複雑に絡み合う思惑によって、事態は思わぬ方向へ加速していく――!
嘘がバレたら即終了! 怪物達を相手に、ハイリスクハイリターンの信用詐欺が幕を開ける。