羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

犯人は僕だけが知っている

犯人は僕だけが知っている (メディアワークス文庫)

 

また、松村涼哉先生が名作を出してきたか。

 

毎回、テーマを決めて書いている作家さんだが、今回は様々な社会問題を取り入れてミステリーも入り組んでいたので、読み応えが抜群でした。

田舎が舞台に起きる失踪事件。その背景には家庭、部活、仕事があり、救いの失踪だった。

失踪というのは悪い事が頭によぎるが、どうしても家から離れたくなる彼らの切実な願いに胸が痛みました。

 

仕組まれた失踪から、仕組まれていない殺人が起きることで事態は急変する。

 

一体、誰が?

失踪同居の中に事情を聞いていくうちに、浮かびあがってくる現実社会で起こっている問題は誰もが他人事ではいられなくなる。

実際に自分が直面しないと考えられないのは人間の悪いところ。

読んでいて、社会の問題にも目を向けていこうと思いました。

 

そして、最後に見せた主人公の采配には意を突かれました。

タイトルの通り、犯人を知ったうえで起こした問題解決方法には序盤からの伏線が実った形で最高に皮肉でした。

 

松村涼哉先生は作品を生み出すごとに、心揺さぶってくるのが素晴らしい。

今作もまた、社会問題に切り込んだメッセージ性とそれに対する対処法も示していて、非常に良い読後感です。

 

クラスメイトが消えた。壊れかけた世界でおきる、謎の連続失踪事件――

過疎化する町にある高校の教室で、一人の生徒が消えた。最初は家出と思われたが、失踪者は次々に増え、学校は騒然とする。だけど――僕だけは知っている。姿を消した三人が生きていることを。
それぞれの事情から逃げてきた三人は、僕の部屋でつかの間の休息を得て、日常に戻るはずだった。だが、「四人目」の失踪者が死体で発見されたことで、事態は急変する――僕らは誰かに狙われているのか?
壊れかけた世界で始まる犯人探し。大きなうねりが、後戻りできない僕らをのみこんでゆく。

発売直後から反響を呼び大重版が続き15万部を突破した『15歳のテロリスト』の松村涼哉がおくる、慟哭の衝撃ミステリー最新作!